兵庫五国と近接八国を巡る ⦅ 歴史・地名・山 の《何でも探検隊が行く》
千種町クリンソウと県境を駆ける!
梅雨の間隙を縫って岡山県西粟倉村(そん)から播磨のチベットと 初夏の装いに姿を変えた山々に、道路ばたの花タニウツギが今を盛りに目を楽しませてくれる。時折、ヤマボウシが清楚な白花をアピ
ールしてくる。
雨模様の里山で初めて出会った薄暗い山中の白さに感
動し、山仲間に大きな声を発した思い出は遠く彼方に去ったが、鮮明
に思い出せるのです。
千種町へ入って人気のクリンソウの湿地を覗いたら数人のアマチュ
アカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。
宍粟市の山に足を入れて60年を越えた。いろんな変化を見てきた中
の一ツにクリンソウが群落を作ったことでしょうか。本職で無いので
ハッキリシタ理由は分らないが、毒があるとかで鹿が食べないのが最
大の理由らしい。それに、クリンソウ種子のある場所の雑草を鹿が食
べ日当たりが良くなったからでもあるらしい。なので、鹿は適応力が
強く山中の口に合うもの何でも食べるので下草が無くなり山中が
荒れ土砂が崩れ山崩れが起きやすくなるのである。他に、鹿に対する
悪弊理由は有るが、今回はこれくらいにしよう。
群落をあとに林道を「たたら学習館」経由で三室高原から大通峠へ
の長い林道(吉川西河内線)を上る。融雪後の道がどうなのか不安である
が長い山行で鍛えた勘で標高1000mの峠の頂上へ。兵庫県で車が越
える最高地点峠である。頂上の峠地蔵尊に久しく挨拶と手向けの花を
供え、今秋の峠越えの無事をお願いした。今春、吉川側から峠越えを
試みたが残雪で断念していたので、慎重に下山に掛かる。
途中でタニウツギの白花を見つけ嬉しくなり写真に撮る。赤花ばかり
であったので今回の収穫の一つかも知れない。
西日を受けた吉川集落の豊かで明るい家並みは雪で埋まった厳冬期
の姿は見えない。車を駆け岩屋堂のあるR29へ向かい、左に折れ15分
ほどで道の駅若桜へ着く。一息入れ、戸倉トンネルを越え姫路えの道
を駆けた。無料の鳥取道が出来たのでR29の車の無さに驚きと残念に
思いながら、貸切りでR29を一宮町まで走り、賑わいを感じながら山
崎、安富、間もなく我家である。
これからも兵庫県中北部はグランドとして足繁く通うので、過疎化
の波に流されずに歴史を刻んで欲しいし、訪れた時にニコヤカに歓談
してほしいと思う。
クリンソウ
0 件のコメント:
コメントを投稿