兵庫の層塔 NO5 「刀田山、鶴林寺」のご案内 !!
刀田山(とうださん)鶴林寺三重塔(加古川市)兵庫播磨には聖徳太子創建と伝える寺院が太子町の斑鳩寺とここ鶴林寺です。境内には本堂の 国宝はじめ、太子堂(国宝)、常行堂、行者堂、鐘楼の重文など多くの建物の宝物が目白押しである。堂内には仏像、涅槃図、聖徳太子図、来迎図、などが重要文化財指定を受け、三重塔は県文化財指定を受けるなどしていることで「播磨の法隆寺」とも呼ばれている。立地場所も良く、参拝者には便利である。 三重塔は室町期だが江戸時代に大改修、末期には初重をほとんど取り替えたので重要文化財の指定から外れた。
寺伝では迫害を受けた高麗の僧恵便(えべん)がこの地で秘かに仏教を広めていた。これを慕った 聖徳太子が訪れ、木の丸殿を建て教えを受けた。その後、十六歳の太子が秦河勝に命じ、三間四面の精舎を建て仏教の道場とし「四天王寺聖霊院」と名づけたのが寺の始まりだと言われている。
その後、鳥羽天皇が行幸され勅願寺とし、名を「鶴林寺」に改名してた。その後も、歴代の天皇が勅願寺したので大いに栄えた。寺域は2.6㎢(方24町)、2万5000石の寺領と300余の寺坊があって、衛士が100余人、楽人が数10人いたと言う。
「塔心礎が残る廃寺跡」 加古川を中心にした海岸までの広大な平坦地。「播磨国風土記」の時代には加古川から吐き出す土砂が島のように点在した様子が風土記に記述がある。姫路に対峙する豊かな実りがあったことは考えてよい。 心礎が残る寺院跡のを記しておきたい。「野口」「古大内」「石守」「西条」「中西」にあり、石材はすべて「竜山石」であることを記しておこう。足を運んで先人たちの息づかいなどを感じ取ってほしのと、四季を通じて変化する姿も古代寺院の良さだと思っている。 近くに多くの見どころもあるので合わせて歩いてほしい。ⓢ atomu
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